三つ子の魂百までってこうゆうこと!と、

私は心理に携わるようになって改めて、おばあちゃんの教えが腑に落ちました。

長男が誕生して初めての子育て中、いっぱい大切なことを教わりましたが、

中でも、これは肝!!と思うのがこの教えです。

何はなくとも愛着!!!

タイトルより大きな字ですが

大事なことなのでもう一度書きます。

何はなくとも愛着‼‼‼‼

 愛着は幸せの必須アイテム

さて、愛着ってなに?ですが。

一言であらわすと”大丈夫”な感覚かな?

何があっても大丈夫!と自分が信じて疑わない強さとでも言いますか。

少しちゃんと書いてみます・・・

愛着形成の臨界期 は3歳と言われています。

(心配しないでね。過ぎてしまってから知っても

取り返しがつかないってことではなく、後から、いつからでも十分に育めます)

では、愛着が形成されるとは?

人との関係から温かさを”感じ”とり、受け入れてもらう経験を積むことを通して自分が肯定されていると”本人が”受け取り続けることで、心の奥底に安心、安全の感覚が定着するという意味合いです。


もう少し感覚的に表現すると。

温温 〜nuku nuku〜

スキンシップ・肌と肌の触れ合いを通して感じとるぬくもり。

優しく語りかけられる言葉を通して感じとるやわらかさ。

求めに応じてもらうことを通して感じとる安心。

緩緩 〜yuru yuru〜

心も身体もほぐれていて、

ゆだねる感覚でどれだけの時を過ごしたか?が、

モノを言います。

戦戦 〜sen sen〜

逆に欲求がみたされない、乱暴な扱いをうける、孤独を感じるなど

緊張や不安を感じとると、

自分を守ろうと、筋肉を固めて全身を強張らせた時を過ごします。

これは・・・

小さな子どもにとって、生きるか死ぬかに値する経験として残るのです。

恐怖体験・危機的状況は、強い感情と共に脳に刻まれ、記憶の処理も止まり

深い傷として残るので、健全な発育が進まなくなってしまうのです。

愛着は、自分の中に育ってはじめて人に与えることができるようになるので、

安定した愛着が形成されると愛情豊かで人との繋がりを

ごく自然に得られ、不信感のない世界観で安定した人生を歩むことができるのです。

愛着の形成の大切なポイント

  • 求めたら応えてもらえる応答性
  • 鏡のように返してくれる共感性(同調同感ではない)
  • 痛い悲しい怖いも安心に代わるまで受け止めてもらえる経験
  • 特別に選ばれた存在との絆

この視点で選択するなら?どう思いますか?

おんぶ紐、抱っこ紐 vs ベビーカー

前向きべビーカー vs 対面ベビーカー

ベビーベット vs 添い寝

語りかけ vs DVDやテレビ

私は、自分では愛情を注いで大切に育てているつもりでいましたが、

この辺りに対しては、真っ先に祖母に大事なことを見落としてないか?

と助言をもらった部分でした。

何気ない日々の積み重ねの中で

安心のベースが個々の中に生まれ、育つことによって。育ちさえすれば。

人は、ごくごく自然にチャレンジしたい!成長したい!となれるのです。

欲求から、自然に好奇心を抱き、自然に動き出すのですね。

しっかりと愛着が形成されると、失敗を恐れず進めるため

能力・才能を発揮しやすいともいえるでしょう。

子どもは、子ども時代を
 ”ちゃんと!子どもをいきる” が大事!!                              

親との関係が生涯にわたって大きく影響し                             
寿命・健康にも影響は及びます。                                

愛着の安定=子ども時代を基本的信頼感の中で生きる
                               
1.自己信頼感・肯定感がもてるか?             
    安心感に包まれている
    甘えの教授                           
2.心のセキュアベース・安心安全基地の構築                              
    母親は絶対的な存在
    安定した精神状態の中、安心を与えられる                 
    夫婦が円満
    親にも安心感が感覚として入っている状態である
    安全に守ってもらえ 
3.他人と自分、社会と自分を確立                               
    関係性(心のつながり)を学ぶ土台を得る                         
    自他の意見の違いがわかる                           
    境界線がひける  
  心の強さとなり、相互依存関係の構築へ                       

愛着の形成に障害が生じた状態が愛着障害


絆の病ともいわれ
〇脳の発達や成長に影響する
認知の偏り、認知の歪みと妄想を生む←人の悩みって大半ここが原因
多動性
自制心が効かない
攻撃性が高い
前頭前野がうまく機能しない、未発達、萎縮(理性が育たないなど)
※福井大学 友田明美先生 マルトリートメント(不適切な養育)提唱
著書「子どもの脳を傷つける親たち」より

前頭前野・・・人が人間らしくあるために非常に重要な脳部位
脳の最高中枢といわれている
大脳の30%を占め(サル10%、犬7%)

主に精神活動(知能・情緒)
思考、判断、注意、企画、創造、計画、
自己抑制、コミュニケーションなどを司る


五感を通じて温かさや、安心感、愛情などを感じ取ると

オキシトシンが分泌して脳を育てる
※オキシトシン=幸せホルモン、愛情ホルモン

脳の状態が整い、頭の回転が早くなり、健康貯蓄となるはずが・・・

大人になっても・・・
適切な時期に完全な依存がない、足りないと・・・
永遠にどこかに、誰かに、何かにしがみつくことになる。
                       
執着し、依存する ”分って欲しい子” のままの状態になる。
(依存症・共依存については別の機会に)                           
    
みてみて!くれくれ!もっともっと!と、要求は止まらず、
むしろエスカレートしていくことに・・・
                           
※自分の事を分って欲しいだけが強い=自己愛が育っていない                            
自己愛深く傷つき育まれなかったことで、自己愛が肥大化すると
自己愛性パーソナリティ障害に。                     
自己愛の問題も同じように                        
受容(感情や感覚への共感)の経験が乏しい、ない事が大きな要因
                     
自己信頼感(基本的信頼感)
生き抜くための基本…軸であり、基礎…土台であり、基盤、根幹 
     ⇕   
これが育たないということは、真逆の世界観で生きるということ。                       
不安感・恐怖感を抱くようになる          
●ここから自動防御システム作動(命を守るためと勘違いした誤作動)             
●自分を失わせる道を歩みだす                       
●感覚的に感じたくない(命に関わると思った恐怖だから)                      
●自分を丸め込むように、打消し理想化する
 ↑これをやっても消えない。むしろ…強まる。      
 解消、解決することはない(決着しない) 
       
こうなってしまうと・・・
自分を失っている=存在している感覚が感じられていない=成長が停止 
したまま、生命活動をしている状態

三つ子の魂百までならば・・・

愛着の形成によって、対極的な世界観で生きることになるんだよ!

ということがお伝えしたかったのです。

そして・・・人は、自分が見ようとする現実を創り続ける。

3歳までに構築した世界観で100歳になっても生き続けるよ。と、

先人は言い伝えてくれています。

不信感、不安、心配、恐怖感がベースの世界観で

生きていくことは、しんどいことだと思います。

このページにたどり着いたということは、

ご自身や周りの方に何らかの疑問や、困りごとが

生じてのことなのかな?とも思います。

冒頭にお伝えしたように、今ここから。

愛着を育てなおすことは誰にでも可能です。

どちらの世界観で生きていきたいですか?

どちらが幸せを感じることができると思いますか?

あなたが、心底から信頼、安心の世界観で生きることを望み、

選択するならば!必ず道は開けます。

あなたのその尊い選択に力を添えるためにセラピストはいますよ~。

長々と。しかも難しい話も入りましたが。

大事なの。大事なのよ!愛着の形成って!!ってこと。

子育てがつらい…と思う時、
ここをクリアしたら、子育てにおいて大半がクリアなんだよ。ってこと。

ここを見ずに躾や教育に力を注いでも空回りしちゃうから。

恋愛がうまくいかない…と思う時、ここをクリアできたらうまくいく。

足りない、劣る、魅せることに躍起になっても、きりがないから。

もし、その傾向があるな…。と過るのであれば、

ご自身の愛着の状態と向き合うことが最短の解決コースだと思います。

っていうことです。恐るべし三つ子の魂!